Project
愛媛県の政策の三本柱の一つ、「防災・減災対策」のミッションにワンチームで挑む!

県民環境部 防災局 防災危機管理課
南海トラフ対策グループ
主事久米 一道
県民環境部 防災局 防災危機管理課
防災訓練・情報グループ
主事髙須賀 優花

2024年4月、南予で県内初の震度6弱を観測した地震が発生し、南海トラフ地震への防災意識も高まる今。知事は政策の三本柱の一つに「西日本豪雨からの復興と防災・減災対策」を掲げ、さらなる強化を図っています。今回は、防災イベントの企画や「逃げチャレ」で自助・共助の推進に取り組む久米さんと、災害時の通信網を支える髙須賀さんが登場。令和入庁組のフレッシュな2人が語る、最前線の取組みと未来への展望とは。防災危機管理課のチームワークと和気あいあいとしたムードも感じられるクロストークとなりました。

Interview
担当者インタビュー

久米さん
自助・共助の推進を目的とした防災イベントの開催や、愛媛県公式LINEで津波避難実践キャンペーン「逃げチャレ」を実施しています。
イベントはショッピングモールなどで開催しており、防災について関心はあるけど、どんな対策をしたらいいかわからない、まだ具体的な備えができていないといった方をターゲットに体験型の啓発を行っています。
「逃げチャレ」は、避難場所の確認や、避難を実践してもらうことを目的としたキャンペーンです。ハザードマップで自分の住んでいる場所やよく行く場所がどのくらい津波のリスクがあるか分かり、近くの避難場所を確認できるようになっています。
愛媛県公式LINEからアクセスできるので、スマホ上で操作が完結するようにしています。
髙須賀さん
主に防災通信システムの維持管理をしています。
災害時には、災害対策本部といってテレビ会議システムを通じて地方局や市町などと知事が会議をする場がありますので、そのセッティングや運営なども行っています。
各市町でもシステムを構築し県のシステムと連携させるなど、以前と比べ格段に情報の入手、収集の仕方が変わってきています。より早く県民の皆さんに避難情報を届けられるようになり、被害の状況も共有しやすくなったと感じています。
行政事務で入庁したので専門的な知識がなかったのですが、同じグループに技術系職種の方がいて、操作方法などを教えてもらいながら業務に取り組んでいます。
久米さん
県内各地の現場で災害が発生した際、県としては広域的な目線で情報の取りまとめを行い、どこにどんな支援が必要なのか見極めていくことが非常に重要だと感じています。
県内どの市町も防災に注力されていて、2024年10月に愛媛県内の防災士の数が全国1位になったんですよ!まさにチーム愛媛で防災に取り組めているのではないかと思います。
髙須賀さん
知事が掲げる政策の三本柱の一つが防災に関することなので、県として力を入れているのを実感しています。
 
近年は学生のときから防災の知識をつけて、役に立ちたいという気持ちで防災危機管理課を志望される方が多いように感じます。出前授業やゼミ活動などで来庁された大学生に防災についてお話する機会があるのですが、それも役に立っていたらうれしいです。
久米さん
学生さんから結構踏みこんだ質問が飛んでくるんです(笑)。それでもっと頑張らないとって、刺激を受けることも多いです。
髙須賀さん
それに応えるような仕事をしないといけないなと気が引き締まりますね。
髙須賀さん
入庁2年目は大洲市で発生した林野火災、そして愛媛県で初めて震度6弱以上が出た2024年4月17日の地震など、この数年で大きな災害がありました。そのたびに災害時としての対応に当たりました。平時にどう備えていくか。順序立てて考えていくことが大事だなと感じています。
久米さん
2024年4月に発生した地震の後、石川県での被災地支援に携わり、実際に被災地の様子を見たことは非常に印象に残っています。愛媛県内でこういうことが起きたときに、どうなるんだろうと。もう一度考えさせられる体験になりました。
県庁では防災危機管理課も含め職員が交代で宿直をして、24時間体制で災害に備えています。大きな地震が起きたら全職員が参集することになっているのですが、4月17日に発生した地震では、発生から間も無く課の全員が揃ったくらいのスピード感でした。
髙須賀さん
防災危機管理課の会議室に関係部局をはじめ国の総合通信局や気象台の方が、リエゾンとしてここに集まってくださるので、情報集約もここで行います。
以前この課にいた方も駆けつけてくれて手伝ってくださって…。そういうところが本当にすごいなと思いました。
久米さん
発災後2時間以内には災害対策本部会議が開かれるということで、その準備に向けて目まぐるしく動いていましたね。災害時の対応にあたる上司や先輩方を見ていると、本当にパワフルだなって思います。
久米さん
防災イベントで「こういうことが必要なんだ」と参加者の方に気づいていただけたときは嬉しいですね。小さな気づきでも、そこから災害の備えが始まるものだと思いますし、そういった方を一人でも増やしていくことが人々の命を守ることに繋がっていくと考えると、自分の仕事に意義を感じます。
防災の第一歩になるようにとの思いでイベントを企画していますが、実際に「備えたよ」とか、「防災グッズを買いに行ったよ」という声をいただくこともあって、本当にありがたい限りです。
髙須賀さん
南海トラフ地震が30年以内に80%程度の確率で発生することが予測されているので、それに対して被害を最小限にとどめるため、愛媛県の防災に貢献できることが一番ですね。日頃の地道な仕事も、そのための一つになっているのかなと思うと、やりがいを感じます。
また若手ながらも、ある程度の裁量を任されており、それを実行していくために皆さんが助けてくださったり教えてくださったりするので、自分なりに工夫したことが評価されると達成感や成長を感じられます。
久米さん
私は初任地が四国中央土木事務所で、特に橋の建設の許認可関係に携わっていました。そのときに住民の方々から「ここが危ないけん直してくれ」というお声をいただくことが多かったのですが、ハード面はすぐに解決できない問題もあるため、では今災害が起きたときにどうするのか…と。それで、避難経路や避難所の情報を発信するなど、ソフト面で貢献できたらという気持ちを持って防災危機管理課への異動希望を出したんです。
なので、やはり 1人でも多くの県民の方へ、というのが思いとしてあります。デジタルマーケティングを活用したSNS広告や愛媛県公式LINEなど、いろんな方法を使って、より広く防災に関する情報を届けていきたいなと思っています。
髙須賀さん
常に県民の皆さんから関心を持っていただくためには、魅力ある取組みや支援が必要だと思います。
私が県庁を志望した理由は、愛媛を訪れる人だけでなく、住んでいる人に愛される県になったらいいなという思いからでした。配属先は専門外の防災で、まして情報システム関係など新しいことばかりだったのですが、先輩方が忙しい中でも惜しみなくアドバイスをくださり、不明点をすぐに相談できるのが本当に心強くて。働いている中でもすごく学びがあって、最初にこの部署で働けてよかったなと思います。
久米さん
私も異動前に「防災は忙しいけん気をつけとけよ」って結構言われました(笑)。確かに災害が起きたら大変ですし注目される部署でもあります。
愛媛県の三本柱の一つということもあってミッションも大きいですが、実際中に入ってみると、皆さん結構和気あいあいな雰囲気で。黙々と仕事をしているときのほうが少なくて、結構みんなで相談しながら仕事ができています。
髙須賀さん
何か起こったら、さぁやるぞ!という空気になりますよね。
久米さん
本当に。みんな助け合いの精神で、それこそ課内で共助ができていると思います!
困っているときに声をかけてくれる先輩や同僚がいて、みんなで解決していこうという雰囲気があるので、仕事はすごくやりやすいですね。

ありがとうございました。自助・共助を推進するチーム愛媛の防災の取組みに、安心感大ですね!

担当者プロフィール
主事久米 一道
(県民環境部 防災局 防災危機管理課 南海トラフ対策グループ)
愛媛県鬼北町出身。2021年入庁。2021年度~東予地方局 四国中央土木事務所。2024年度~県民環境部 防災局 防災危機管理課。
主事髙須賀 優花
(県民環境部 防災局 防災危機管理課 防災訓練・情報グループ)
愛媛県松山市出身。2022年入庁。2022年度〜県民環境部 防災局 防災危機管理課。
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