Project
SDGsのその先へ!県民への環境啓発に尽力し、官民一体で脱炭素社会の実現を目指す

県民環境部 環境局 環境・ゼロカーボン推進課
ゼロカーボン推進グループ
主事重松 智紀
県民環境部 環境局 環境・ゼロカーボン推進課
ゼロカーボン推進グループ
主事大野 真奈

愛媛県では、2050年の温室効果ガス排出実質ゼロを目指す、「えひめゼロカーボン・チャレンジ2050!」をスタート。環境啓発や脱炭素施策を担う環境・ゼロカーボン推進課では、県民向けの環境講座「えひめ環境大学」やプロスポーツと連携した啓発事業、企業の脱炭素支援などを展開。若手職員の重松さんと大野さんが、業務を通して感じたやりがいや環境への意識の変化、今後の目標について語り合います。

Interview
担当者インタビュー

重松さん
県民の方々に環境に関する理解を深めていただくため、大学教授等の専門家を講師にお迎えして「えひめ環境大学」を開催しています。
環境大学は県民の方を広く対象とした事業ですが、環境に興味関心がある方や環境の保全活動に携わる方のご参加が多いですね。
テーマは毎年変わるのですが、社会の流れや、最近関心を集めている環境問題なども意識しながら設定しています。
2024年度の総合テーマは「これからの環境問題を考える」ということで、気候変動や生物多様性、人工化学物質など、全5回の講義をさまざまなお題で展開しました。
 
それから、2024年度はプロスポーツと連携した環境啓発事業にも携わりました。
愛媛FC、愛媛マンダリンパイレーツ、愛媛オレンジバイキングスという県内のプロスポーツチームにご協力いただき、それぞれのホームゲームで環境啓発デーを実施したんです。
イベント当日はブースを設営して、県が取り組んでいる環境関係の事業を紹介しました。飲食ブースで出す食器も、環境にやさしい生分解性のプラスチック製品を使ってもらうなど、来場者の方に身近なことから環境について考えていただきたいという狙いで行いました。
また「スポーツができる環境を守ろう」というコンセプトで、選手にご登場いただいた啓発動画を作成し、試合中のビジョンで流したことも印象に残っています。
大野さん
私は地球温暖化対策を推進する業務、「えひめゼロカーボン・チャレンジ2050!」(※1)に携わっています。
近年、深刻な問題となっている台風の大型化やゲリラ豪雨による災害、気温上昇による熱中症などは、地球温暖化が大きく影響しています。地球温暖化を食い止めるために、県民の皆さんや企業の皆さんにできることを訴求していくのが主な仕事です。
中でも印象に残っているのは、えひめ脱炭素ポータルサイト(※2)を立ち上げたことです。
脱炭素アクションや県民向けイベント、企業向けの支援制度などを一元的にまとめて情報発信するサイトです。
地球温暖化対策といっても、どんなことから取り組んだらいいかわからないという方もいらっしゃると思うんです。私もこの課に配属されるまでは、まさにその一人でしたので、まずは、そういう方に地球温暖化がどれだけ深刻な問題なのかを知っていただき、生活の中で簡単に始められることから発信していけたらと思っています。
重松さん
環境というと脱炭素、地球温暖化対策のイメージが強かったのですが、自分が今取り組んでいる環境教育、環境啓発なども県として注力している業務でもあります。
さらに環境保全を担当する化学の専門職グループもあり、県としての取り組みの幅を感じましたね。
大野さん
この課に配属になって、視野が広がったなと感じています。
配属当初は、環境問題に関する知識があまりなかったので、本当にゼロカーボンってなに?というところからの始まりでした。
でも、業務で脱炭素を進めていく立場になり、関心を持って調べていくと、脱炭素って積極的に取り組まないといけない問題なんだなと感じました。
それからは、買い物に行ったお店や旅行先でも「脱炭素に取り組んでいます」といった掲示物に気づくようになって…。私が知らないだけで世の中はこんなにも脱炭素に取り組んでいるんだなって。自分の視野が広がった実感がありました。
重松さん
「えひめ環境大学」では、受講者の皆さんにアンケートを実施しているので、リアルな声が聞けるのは励みになります。
「環境に関する危機意識が高まった」と書いてくださる方も結構いらっしゃって…。まさにそれがこの事業の目的でもあるので、うれしいですね。
最近だと、ゲリラ豪雨や大雪に遭ったりなど、日常生活で気候変動の影響を感じる場面はあるかもしれませんが、どうしても環境って規模が大きいので、自分の行いがどう繋がっていくのか、なかなかイメージしにくい面もあると思うんです。
そこをこうした講義や啓発イベントなどを行うことで、少しでも身近に感じてもらえたときにはやりがいを感じます。
大野さん
えひめ脱炭素ポータルサイトの構築にあたり、デジタルシフト推進課の職員とやり取りを行ったのですが、そこでより良い情報発信の仕方、ITについていろいろと学ぶ機会がありました。
私は好奇心が旺盛な性格なので、ポータルサイトを構築する中で脱炭素のこともITのことも知るうちにどんどん前のめりになっていって…。他課と連携することによって、さらに自分の知識が広がっていくという県庁の魅力を改めて実感しました。
重松さん
えひめ環境大学の受講者について、もっと若い方の参加者を増やせたらと考えています。
もともと環境に関心のある方、保全活動をされている方だけでなく、まだ環境問題に関心の薄い若い方にも参加をしていただけるきっかけづくりが今後の課題かなと思っています。
環境・ゼロカーボン推進課の公式InstagramなどのSNSも活用して、情報発信にも力を入れていきたいです。Instagramの更新は大野さんが担当されているので、協力しながらやっていけたらと思います。
大野さん
まだ入庁一年目ではあるのですが、Instagramの投稿も任せていただいて、イベント情報など環境・ゼロカーボン推進課に関することは幅広に発信しています。
環境・ゼロカーボン推進課には、私たちが所属するゼロカーボン推進グループのほかに、大気・水環境グループもあるのですが、そこには化学の専門職員も在籍しています。環境分野は専門的な内容が多いので、皆さんに教えてもらいながら、しっかり県民の方へ届く情報発信を心がけています。
 
そして、今後は企業の皆さんに脱炭素経営を進めていく後押しができるような仕事にチャレンジしてみたいなと思っています。
補助金など県の制度を利用してできることなど、企業の業種や意向に寄り添った形で支援していきたいです。
重松さん
私は最初が南予地方局の配属だったんですが、若手の多い場所で、とても活気がありました。
部署を超えた若手同士の繋がりの場として南予地域活性化支援チームがあって、そこに私も参加していました。大体入庁6年目ぐらいまでの人が集まり、南予地域の魅力を発見していこうという。
いろんな活動を一緒にしていく中で地域のことを知ることができ、若手同士の繋がりも深まりました。最初の配属が南予でよかったなと思っています。
大野さん
入庁一年目で、環境のことも何もわからない状況で配属になったんですが、周りの方に大変助けていただきました。
特にOJT制度で化学職の先輩がインストラクターとしてついてくださったんですが、すごく頼りになる先輩で、仕事以外のお話も気軽にできるくらい打ち解けることができて。その先輩がいるから、毎日県庁に来るのが楽しみになるぐらいでした(笑)。
もちろんその先輩だけでなく、皆さんすごく丁寧に教えてくださるので、本当にありがたいです。
重松さん
県庁の職員は、行政事務だけでなく、この課でいうと化学分野など、様々な職種で構成されています。行政事務でも技術職の方と一緒に業務をする場面があるので、色々な人と出会い、色々な知識を身につけ、色々な経験ができることはすごく刺激になりますし、魅力に感じます。
なので、ジャンルを問わず幅広く多様な業務を経験したい人にはお勧めしたいですね。
私も、一年目であまり知識のない税務課に配属になって、最初は不安な気持ちもあったのですが、いざ業務をしてみると、思いのほか楽しいなって。自分の性格に結構合っていることに気づけたんです。先入観で合わないな、苦手だなと思っていても、実際にやってみることで、やりがいや楽しさに気づけることもありますから。今後もいろんな部署で、さまざまな経験をしていきたいですね。
大野さん
私も重松さんと同じで、自分が知らない課に配属になったことによって、自分の幅を広げることができたと感じています。今では、この課で脱炭素について学べて良かったと思っています。
民間企業だったら、入社したら仕事内容はある程度決まっていると思うんですが、県庁は、部署が変われば仕事内容も活動するフィールドもまったく違うので、好奇心旺盛な人、視野を広げて成長したい人にはピッタリだと思います!

ありがとうございました。愛媛県の環境に関する取組みの熱量が伝わってくるクロストークとなりました!

担当者プロフィール

主事重松 智紀

(県民環境部 環境局 環境・ゼロカーボン推進課
ゼロカーボン推進グループ)

愛媛県伊予市出身。2021年入庁。2021年度~南予地方局 地域産業振興部 税務課。2024年度~県民環境部 環境局 環境・ゼロカーボン推進課。

主事大野 真奈

(県民環境部 環境局 環境・ゼロカーボン推進課
ゼロカーボン推進グループ)

愛媛県松山市出身。2024年入庁。2024年度〜県民環境部 環境局 環境・ゼロカーボン推進課。

ぺージTOPへ